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終了間際の「妙高」の車内で「とりめし」を食べる。

 なぜか、無性に駅弁が食べたくなるときがある。
 特に、仕事が詰まって、家から一歩も出ないで原稿を書いているときなどに、そうなる。

 私は鉄道マニアで、それも「乗り鉄」と呼ばれるタイプの人間で、列車に乗って駅弁を食うのが大好きな人種でもある。仕事が詰まって、列車に乗る時間が無いと、せめて駅弁だけでも。という感覚になるのだ。
 スーパーなどでやっている「駅弁フェア」で買った駅弁でも充分満足できるので、我ながら、結構単純な人間だと思っている。

 余談だが、スーパーやデパートで開催される「駅弁フェア」のような催し物は、秋から冬にかけて、のみ行われる。というのを御存知だろうか。
 駅弁は作ってから時間を置いて食べても美味しいように調理されている。それと同時に、時間を置いても痛みにくいように工夫されている。
 しかしそれでも、温度が高いところに置いておけば、食中毒の可能性は高くなる。
 そのため、一日の平均気温が二十度を超える季節は、駅弁大会は開かないのだ。
 ひと昔前より冷蔵技術が発達し、衛生管理が厳重になったとしても、駅弁を扱う業者さんは、気温の基準を守り続けている。

 料理にとって最も重要なことは、美味しさを追求することではない。安全であることだ。
 安全が追求できないのなら、いくら美味くともそれは料理として失格である。

 話が逸れた。
 余談が長くなるのは悪い癖である。【笑

 先日「宇宙軍士官学校・7」の原稿を入稿して、すぽん、と半日ほど時間が出来たのだが、ちょうどこの時間が出来た時と「駅弁食いたい時」が重なってしまった。
 脳内に浮かんだのは「高崎駅に行って、鳥めし弁当を買ってこよう!」という衝動だった。

 車を本庄早稲田駅前の駐車場に止めて、「たにがわ」で高崎に行き、「とりめし」を買って、ふと、時刻表を見ると、臨時の「あさま」が来るではないか。むくむくと、乗り鉄根性が沸き上がり、その場で長野まで特急券と乗車券を買って乗り込んでしまった。
 
 長野に到着して、在来線のホームを見ると、旧国鉄色の特急車両が止まっている。快速「妙高」である。
 碓氷峠が廃止になり、かつての信越線が第三セクター「しなの鉄道」となって、終わりを告げた、かつての特急「あさま」の車両が、余生を送っていたのが、この長野と直江津を結ぶ、快速「妙高」である。
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 時刻表を見ると、発車まで40分以上ある。車内清掃は終わり、自由に乗り降りできる状態で、ホームの止まっている「妙高」を見て、「そうだ、どうせなら、高崎駅で買った駅弁を、妙高の車内で食べよう!」と思い立った私は、停車中の妙高の車内に乗り込み、早速駅弁を広げた。
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 特急あさまの車内で、何度も食べたことのある「とりめし」は高崎駅の駅弁業者「たかべん」が作っている。
 たかべん、の駅弁は、「だるま弁当」が有名だが、私は「とりめし」の方が好きである。

 鶏肉を入れた炊き込みご飯を使った「とりめし弁当」は戦前からあるもので、高崎以外にも、秋田県の大舘の「鶏めし」や、九州の鳥栖と折尾の「かしわめし」、名古屋の「名古屋コーチンとりめし」と言った、有名な駅弁が揃っている。
 
 大舘の「鶏めし」は有名で、先日大雪でトワイライトエクスプレスが、立ち往生したときに、乗客に配られたのが、この大館駅の「鶏めし」で、乗車していた鉄道マニアの中には、遅延してくれたおかげで、名物駅弁を食べることが出来た。と喜んだ人もいたらしい。
 
 またまた余談であるが。普通、駅で駅弁を売る業者は、一つか二つだが、東北地方の大きな駅には、駅弁業者が複数入っていることが多い。今はもう廃業してしまった業者も多いが、なぜ、駅が複数の駅弁業者を駅にいれているのかというと、今回の大雪で列車が立ち往生してしまったときなどに、食糧の確保をするために、常に複数の業者を確保して、大量の注文にも対応できるようにしていたからだ。という話がある。
 道路網が貧弱で、鉄道以外に交通手段が無かった時代。鉄道業務は非常時の乗客の食糧確保ということまで考えていたわけである。
 
 またまた話が外れた。 「とりめし」の話である。

「とりめし」「鳥めし」「鶏めし」「かしわめし」と、色々な呼び名があるが。「鶏飯」とかいて「けいはん」と呼ぶ料理もある。
 これは、駅弁ではない。奄美大島の名物料理である。
  白いご飯の上に、鶏のスープをかけて食べる、汁掛けめしの一種で、雰囲気としてはお茶漬けに近い。

 暦の上では三月といえば春であるが、まだまだ平均気温は低い。
 スーパーやデパートの「駅弁大会」も、まだ当分は楽しめそうだ。
 仕事が一段落するまでは、出掛けることも無く、スーパーの駅弁フェアを楽しみに生きて行こうと思っている。

「鶏飯」(けいはん)を食べてみたい、とお考えの方には、フリーズドライの商品がいくつか出ているので、ぜひ一度、試していただきたい。
 
 

 
 

 




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