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「大洋銃機製の火縄銃レプリカ」

 土曜日に要介護となった母のデイケアの説明のために、ケアマネージャーさんが来るので、角川の新年会の後、一時的に埼玉の自宅に戻っていたが、無事に説明を受け、書類も書いたので、その日の夕方に埼玉を立って越後湯沢に戻った。

 日本海側は大雪で、上越線が除雪作業のために運休したり、大幅に遅延している。というので、今回は新幹線で向う。

 余談であるが、JRでは除雪作業を行うときに、完全に線路を閉鎖して、すべての列車の運行を止めて、除雪を行うことが多い。

 最近は、大がかりな除雪列車を仕立てて走らせず、除雪装置をアタッチメントで取り付ける「除雪モーターカー」という車両を使うようになったからである。
 【JR北海道留萌本線で除雪中のHTR-600型624・625号モーターカー】

800px-JR_hokkaido_HTR-600_624_&_625.jpg

 鉄道の線路上を走らせる動力車を運転するには、専用の資格を必要とするが、保線工事用のモーターカーは、車両ではなく機械扱いなので、運転資格はいらない。
 その代わり、線路を完全に閉鎖して、いわゆる工事中と同じ扱いにする必要があるのだ。

 話は戻るが、越後湯沢の仕事場には、資料として使うために、様々なガラクタが転がっている。

 私のウェブページでも「主観的宝物庫」と題して、いくつかを紹介していたが、やはりHTML文書でページを作るのはめんどくさいため、ついついほったらかしになっていた。

 その点、ブログは簡単に書けるし、写真も貼りやすいので、今度からこっちで色々ガラクタを紹介してみようと思う。

 そんな「主観的宝物」(客観的にはガラクタ)の再開第一号はこれである。
「大洋銃機製の火縄銃レプリカ」

hinawa.jpg
 大きさは、それほど大きくはない、いわゆる馬上筒と呼ばれる、騎兵火縄銃(マッチロック・カービン)である。
 特筆するのは、銃身の材質が鉄製、それもかなり質の良い鋼鉄。という点である。
 
 火縄銃のレプリカは、スペインの剣や古式銃のレプリカを作っているデニックス社でも作られているが、デニックス社のものは亜鉛合金製で、意匠がどこか中国風で、火縄の受けが、龍というか鯉のぼりと言うか、妙なデザインになっており、今一つである。

 それに対し、この大洋銃機製の火縄銃は、鉄製で実にリアルに作られており、火縄を動かすからくりの松葉型の板バネなども、しっかり再現されている。

 なぜ、こんなにリアルに作られているかというと、それもそのはず、これを作った「大洋銃機」という会社は、れっきとした本物の銃器を作っていたメーカーだからである。
hinawa2.jpg
 大洋銃機は、茨城県友部町【現在の笠間市】にあった。
 戦前から戦後にかけて、空気銃を専門に作っていたメーカーであるが、1958年の銃刀法と狩猟法の改正により、空気銃所持の条件や狩猟の条件が厳しくなったことから、空気銃の売れ行きが激減し、銃器メーカーとして販路を求めたのが、こういったレプリカ銃だった。

 しかし、レプリカは、そんなに売れるものではない。十数年前に、岩手県の遠野の博物館で、この大洋銃機製の火縄銃を陳列してあったのを見たことがあるが、それ以外に見ることは無かった。
 大洋銃機が、銃の生産を止めたのがいつなのか、よくわからない。
 とにかく、私がモデルガンや無稼動実銃を集め始めた頃にはすでに、過去の歴史の中に埋もれてしまっていた。

 私がこれを見つけたのは、茨城県のドライブインである。
 模造刀や、骨董品、古民具などが並んでいる中にこれがあったとき、私は思わず「うわっ!大洋銃機の火縄銃だ!」と叫んでしまった。

 ドライブインの主人に聞くと、なんでも友部町の倉庫の片隅に転がっていたものを、見つけてきたそうだ。
 値段を聞くと、少々高かったが、ここで手に入らないともう手に入らないと思って買い求めた。
 
 こうやって買い求めたこれらのコレクションは、いわゆる「主観的宝物」である。
 私にとっては、つまり「主観的」には、かけがえのない宝物である。

 客観的に見れば「ただのガラクタ」でしかないことはわかっている。
 この品物の価値は、私が生きている間、私と共にあるのだから、別になんと言われても構わない。
 私と同じ価値観を他人に強要するつもりはない。
 だから、私に違う価値観を強要しないで欲しい。

 私が望んでいるのはそれだけである。
 
 偏屈オヤジが、ニヤニヤしながら、夜中に銃器をいじりながらウィスキーをちびちび舐めるくらいの自由は、あっても良いと思うのだ。そうは思わないか? 【笑

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