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アルコール忌避者はエナジードリンクの夢を見るか。

 私の家の周りで手に入るエナジードリンク四種類を並べてみた。

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 ひと昔前、日本がバブルの頃。巷では「24時間戦えますか」というキャッチフレーズと共に、ビタミンを主体としたドリンク剤が大々的に宣伝されていた。
 私の記憶にある、一番古いビタミン剤のCMは、三船敏郎が「飲んでますか?」とテレビの画面の向こうから聞いてくるアリナミンのCMである。
 栄養ドリンク系のCMとしては、王選手がリポビタンDのビンを持って「ファイトで行こう!」と言うCMを覚えているが、これが今の「ファイトォー! いっぱぁああつ!」というリポビタンDのCMの原型かもしれない。
 
 日本では、こういったビタミン系のドリンク剤は、長い間薬局で売られてきた。
 医薬品として薬局で売ったほうが、効果がありそうな気分になるし、あの茶色い小さなビンも、なんとなく薬っぽくて、飲めば元気になりそうな気分になるからだ。

 唯一、大塚製薬が売っている「オロナミンC」だけは、最初から清涼飲料水として扱われてきたが、これは炭酸が入っているため、医薬品として扱われなかったためである。

 この清涼飲料水扱いを逆手に取って、日本にやってきたのが、いわゆる「エナジードリンク」である。

 まず、モータースポーツのスポンサーとして有名な「レッドブル」
 一時期、東京の繁華街で、キャンペーンガールのお姉さんたちが、無料で配っていたが、今ではコンビにはもとより、駅の自動販売機の中にも入っており、すっかり定着してしまった。
 そして後を追うように「ロックスター」がやってきて、一度撤退したが再度ファミリーマートなどで売られるようになった。
 そして、同じく二輪モータースポーツのスポンサーをやっている「ビースト・アイ」
 コストコなどの輸入食料品店で売られている「シャークドリンク」

 これらのエナジードリンクは、いずれもブドウ糖とクエン酸を主体としてカフェインを多く含む飲料で、飲むと胃の中が熱くなる、目が冴える、という効果がある。

 ビン入りのビタミンドリンクと成分的にほとんど変わらないが、あの茶色い小ビンの持つ「オヤジドリンク」のイメージが全く無いことから、若者を中心にかなりの量が飲まれている。

 面白いのが、このエナジードリンクを、アルコール飲料の代わりに飲む人々がかなりいる、ということである。
 
 日本人の中には、先天的にアルコール分解酵素を持たないために、酒が全くダメという人間がかなり存在する。
 私の妻もその一人で、アルコールは全く受け付けない。粕漬けすらダメなので、奈良漬も酒粕を入れた三平汁も食べられないほどである。
 
 こういった人々にとって、気分を高揚させるエナジードリンクは、非アルコール飲料でありながら、アルコールを摂取したのと同じような作用を起こさせるのに持って来いの飲料なのかもしれない。

 缶からグラスに注くと、鮮やかな黄色だったり、緑色だったりして(ビースト・アイは緑色をしている)カクテル風で、場の雰囲気も壊さないし、持って来いなのかもしれない。
 
 もしこれが、栄養ドリンクだとしたら、グラスを満たすのに何本ものドリンクを注ぐことになる。
 その光景は、実に生々しいし、なんだか身体に悪そうなイメージがある。

 缶入りのエナジードリンクは、若者を中心に定着化しつつある。
 確かに、シェアは、旧来のビン入りドリンクの方がはるかに多くを占めている。取って代わられることはない。というのが、専門家の見方である。
 私もそう思う。というよりエナジードリンクと、ビン入りのドリンクとは別物なのである。
 エナジードリンクは、エナジードリンクというひとつのカテゴリーを新たに作り出したのだと思う。

 酒のようにリラックスはしないが、高揚感があり、眠くならない。
 ビン入りドリンクは、あまりにも「ビジネス」っぽくそのイメージにはどことなく「悲壮感」すら漂っている。

 そういったイメージとは無縁のエナジードリンクが受け入れられていることに、なんとなく新しい風が吹き始めているような気がしないでもない。

 



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